ごあいさつ

認知症看護認定看護師への期待

関 龍太郎

 認知症、うつ病、パーキンソン病、発達障害と脳に関する病気が注目されています。それに、どのような支援、看護をすればよいのかが問われています。支援、看護をすることで、進行を遅らしたり、進行を止めたり、生活に張り合いが持てたり、症状を改善することが出来ます。どのような支援が効果的なのか、どのような薬がどのように効くのか、研究が進められています。

 このようななかで、看護を経験した看護師を「認定看護師」として、活躍してもらおうという試みが行われています。認知症の場合、私としては、脳神経内科、精神科、老人科、総合診療医、公衆衛生医などの医師は、もちろんのこと、その他の専門の医師、歯科医師、看護師、保健師、薬剤師、栄養士、心理士、介護福祉士、社会福祉士、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、運動療法士、歯科衛生士、教育者等が、当事者及び家族とともに、「認定看護師候補」に働きかけていくべきだと思っています。  認知症の認定看護師の実習施設としては、先輩の認定看護師のいる病院、老人保健施設、を中心に、訪問看護ステーション、老人福祉施設等を考えています。このなかで、認知症の人々に、いかに、「生活の張り合いをもってもらうか」「自信を持ってもらうか」の試みがされています。日々医学は進歩しています。出来るだけ新しい知見を得ながら進めていきたいと考えています。

 また、認定看護師となってからも、「松江看護キャリア支援センター」を中心に継続的に意見交換できる場を作りたいと思っています。認知症は、年々増加しており、85歳になると女性は二人にひとりは認知症になると言われています。と言うことは、やがて、どの家族も、認知症の方がいる時代が間近であるということです。となると、だれもが「認知症」についての正しい知識が必要である時代が、そこまで来ていることになります。

 その核のひとつが、「認定看護師」です。認知症の認定看護師は、21世紀に必要な看護師ではないでしょうか。また、認知症が増えてくると、全員が病院とか施設にいるわけにはいきません。そのためには、訪問看護で働く「認定看護師」が必要になることが考えられます。そう考えると、「認知症認定看護師」「訪問看護の認定看護師」は、少子高齢化の進んでいる都道府県では、早急に育成が必要であると考えています。

松江看護キャリア支援センター センター長
関 龍太郎