松江看護キャリア支援センターの開設にあたって

「地域包括ケア」へ医療充実

 「病気を診る」時代から「病人を看る」時代にパラダイムシフトされつつある今日、病気を持ちながら生きる人々のライフサポーターとしての看護師の役割や存在は重要さを増しています。特に、高齢化や過疎化などが進行し、医師の手が届きにくい地域や、疾病を日々の暮らしの中でケアする場面が増えている今日において、看護師の活躍は不可欠で、きわめて重要です。

 この状況を踏まえて、平成7年に看護師の中でも特定領域の知識・技術を持つ「認定看護師」の教育制度が始まっています。認定看護師の専門分野は、救急看護をはじめ感染管理、糖尿病看護、がん性疼痛看護、認知症看護、緩和ケア、訪問看護など21分野に及び、現在は約1万7千名(平成29年3月現在)が全国で活躍しています。

認定看護師育成が急務の課題

 島根県では、県内で働く約1万人の看護師のうち、認定看護師はまだ126名(平成29年3月現在)であり、育成が急務の課題となっています。

 現代社会において、高齢者は平均で7つ以上の疾患・症状を持つといわれています。地域包括ケアや在宅医療が推進される今日において、高齢者を健やかに支えるにはさらに細やかなケア体制の構築が必要です。この観点から認定看護師の役割は重要性を増しています。

 かかりつけ医ならぬ「かかりつけ看護師」の必要性がクローズアップされている時代認識と状況を踏まえると、松江市に認知症看護認定看護師の教育機能を整えることができれば、地元はもとより山陰地方の医療の充実に貢献し、医療の質的向上にもつながります。